9/13/2011

Japanese book: Kyoto style


この本は私の京都好きを知った本の会の主催者のMさんが貸してくれたものです。
おもしろすぎるーー。
京都好きの人もそうでない人もぜひ読んでほしいなぁ。

京都の人がいかに他の県の人と違うかということがいろいろなエピソードを交えながら、読みやすく書かれています。

一般的に「冷たい」「いけず」「本音を言わない」と言われる京都の人ですが、その生き方を守ることで、流行や他人の意見に左右されず、自分らしくある生活を守っているんだということが分かります。そうであるからこそ、京都にはまだまだ伝統文化が残り、いつ訪れても季節感が感じられるのでしょう。

自分は京都人のようには絶対なれないけど、もっと自分を主体にした生き方をしてもいいのかなと思いました。

以下本より抜粋。これを読んだだけではピンと来ないかな?


 「自分が一番」の京都人は、他人の言動でいちいち傷つかない。まして他人を自分に従わせようなどと面倒なことも考えない。したがってくれるならそれはそれで都合いいけれど、そうじゃなければ「放っとこう」と考えている

気分転換は不満がたまったときに捌け口として必要になる。不本意に選びとらされた生活、お仕着せのライフスタイルなど、生活全般で不満がうっ積したときに気分転換が必要になる。逆にいえば、衣食住、そして社会生活を他社にコントロールされずに暮らしていればガス抜きとしての気分転換は必要ない。京都人は、他人にコントロールされにくい下地を血の中にもっている。

すでにあるものをできるだけ大切にし、捨てないで使い切ること。修繕を重ねながら改良すること。
ものの価値を決める。買う。自分なりに生計を管理する。人を評価する。そんな生活者として持つべき当然のプライドを、多くの日本人は企業や他人の思惑に委ねてきてしまった。ところが京都の人間は、どんな些細な決定も主体であることを露ほども手放す気がないのである。

何事にも主体的な京都人は、おそらく東京の人間より他者から愛される必要を感じていないのだろう。だから他人に惑わされにくく、逆に堂々と批判する。京都人は、ゆるがずに「自分が一番」なのだ。
自分の喜びのために周りの人間がいて、日々の生活がある。