6/07/2012

Food inc.



皆さん、Food Inc.(フード・インク)という映画知ってますか?
2008年にアメリカで公開された映画なので少し古いですが、私はつい最近DVDで見ました。

ファーストフード、加工食品がいかに健康に悪いかということはもちろん知ってますし、極力そういう食事は避けています。
安い商品を提供するために、どのような悪環境を経て商品になっているかも他の映画などを見てだいたいは知っていました。
でも、この映画で本当に怖いと思ったのは、農業がごく少数の巨大企業に独占されているアメリカの状態です。

以前に、アメリカの医療保険、大学、病院、刑務所などが営利主義一辺倒の企業により運営されている実情について書かれた本について読み、衝撃を受けたことがありました。そしてこの映画をみて、人の営みで一番大切な食にかかわることまで、アメリカでは企業主義が押し通されているのだとまたしても衝撃を受けました。

食品業界出身者が政治家になっているため、食の安全を確保するための法律の整備さえままならないのがアメリカの実情です。巨大食品企業の従業員(移民・不法滞在者)や契約農家に対する無慈悲さ、食の安全への無関心さは、経営者が人間なのかと疑ってしまうほど。

オーストラリアではそこまでひどくないと思うけれど、スーパーに格安で栄養のまったくない(どちらかというと害しかない)商品があふれているのはアメリカと同様。自分の身を自分で守るには値段の安さにつられないことです。安いものには安い理由がある場合が多いのです。

食の安全に興味のある方、ぜひこの映画みて下さい。